エブリデイ剣道
胴台再生への道!
今回の胴台は、使わなくなった胴を譲り受けたものです。
漆も剥がれ落ち、胴裏は所属や名前が書いてあったり、シールが貼ってあったりで、用の美とはかけ離れた状態。
頂き物にいちゃもんをつけたら怒られそうですが、逆に、美しさを取り戻すことが出来るからこそ譲って下さったと思ってます。
だからこそ、思いがけないくらいの代物にリペアをしてやろうと思います。
昔ながらの作りは、そうしたリペアが出来る、いや、リペアというと軽いかな?
新たに息を吹き込むことが出来るということだろうと思います。
今回の胴台の痛み具合は、かなりのものです。
●漆の剥がれ(表裏)
→すべて手作業で漆を剥ぎます。表は生地のまま、裏面は拭漆風に仕上げます。
●牛革と竹が剥離している。
→ノリで接着中(クリップで止めているところ)
●貼りつけてある牛革が縮んでしまって、竹の穴と合わない。
→牛革の穴に合わせて、穴を開け直します。
●縁革、胴胸の交換
→縁と胸は新品に交換します。綴じる前に、穴を開ける作業が大変です。
どんな胸にしようか楽しみです。
よっぽど物好きじゃないと、こんな再生はしませんね(笑)
生地の胴台だけであれば、3万円台で売ってるんですから。
ただ、私の周りでは、ひび割れた胴台を持って来られては、
『これって、綺麗になるんかね?』
と話題になることが多くなりました。
こうした話題作りが、子どもたちの『物を大切にする』心の育成にもつながればいいなと願ってます。
0 件のコメント:
コメントを投稿