ようやく、ここまで進みました。
これからの工程は、
①胴台の穴あけ(補修)
古い胴台で管理が悪かったのでしょう。
表面の革が縮んで、竹の胴台の穴と合わなくなっています。
このままでは、綴じ紐が通らないので、穴を開け直します。
②裏面の塗装
今回はカシュー塗料で、拭き漆風に塗装をしたいと思います。
③胴胸の決定
なんとなく決めているのですが。
今、持っている面、小手、垂と合うものにするか・・・
それとも、これから出来上がる胴のデザインに合わせて、新たな面、垂を揃えるか・・・
悩ましい決断をしなければなりません(笑)
④穴あけ
胸のデザインが決まったら、縁革と共に穴を開けて行きます。
胴台の穴の位置に合わせなければなりません。
この位置出しは、熟練の技が必要ですので、
武道具屋さんの力添えなくは進みません(汗)
また、ポンチでの穴開け作業も地道で大変です。
⑤綴じる
穴が開いたら、綴じ紐で綴じます。
力加減が大事です。
また、使用する革によっては、水で柔らかくします。
そうすることで、角の折じわなどが無くなります。
かなり大変ですが、完成が見えてくるので、作業が進みます。
綴じた裏側、とくに垂にあたるあたりを、木槌などで叩いて、角をなくします。
垂へのダメージを軽減します。
⑥磨く
最終的な磨きを行います。
⑦乳革の取り付け
胸2か所と、四つ乳革を取り付けます。
場合によっては、クロザン革で手作りします。
⑧胴紐を取り付けて完成です。
胸のデザインによっては、観賞用になってしまうかも知れません。
お師匠様が、「剣道具は使ってなんぼ」とおっしゃいますので、
実用性のあるデザインにとは思っているのですが…
こんな胴台があと3台あります。
ちなみに、一台は「サメ革」を貼る予定なので、さらにさらに工程が増えます。
いつ完成するのだろうか。
どうなることやら。
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